既往症があるイヌのがん治療の基本
がん治療には「手術」「化学療法」「放射線療法」「緩和ケア」など、さまざまな方法があります。しかし、持病を抱えるイヌの場合は、どの程度まで治療が可能か・どの抗がん剤を選択するかなどを慎重に検討し、個々に合わせた治療計画を立…
がん治療には「手術」「化学療法」「放射線療法」「緩和ケア」など、さまざまな方法があります。しかし、持病を抱えるイヌの場合は、どの程度まで治療が可能か・どの抗がん剤を選択するかなどを慎重に検討し、個々に合わせた治療計画を立…
高齢ネコの健康診断で「T4は正常」となると安心しがちですが、実はそれだけで甲状腺機能亢進症を否定できるわけではありません。補助的な検査や血圧測定を組み合わせることで、見逃されやすい疾患の早期発見につながります。 そこで今…
近年、小動物の分野でも心臓病の診断や予後評価などに心臓バイオマーカー(CB:以下CB)を使うようになってきました。本記事では、イヌ・ネコに用いられるCBのひとつ、NT-proANPについて解説します。 NT-proANP…
血液検査でカルシウム値が基準よりやや高めに出た際も、そのほかの症状がない場合には、経過観察でよいと判断されがちです。しかし、軽度高カルシウム血症は、重篤な疾患の早期兆候の場合もあるため、慎重な評価が必要です。そこでこの記…
ネコの慢性腎臓病の進行に伴って起こる腎性貧血は、生活の質を下げ、生存期間の短縮と関連しています。現在、腎性貧血の治療には赤血球造血刺激因子(ESA)療法を行うことが一般的です。しかし、副作用や低反応性のため使用できない症…
イヌにおいて、副腎皮質機能低下症(アジソン病)は稀であるものの、重篤な症状を引き起こす内分泌疾患です。初期には、元気消失や食欲不振・嘔吐・下痢などの非特異的な症状を呈するため、他疾患との鑑別が困難で、診断が遅れがちです。…